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HOME > お役立ちブログ > 「この整体は動く禅です」 ~右膝痛に悩むアメリカ人空手家との会話~
お役立ちブログ
「この整体は動く禅です」 ~右膝痛に悩むアメリカ人空手家との会話~
「これはストレッチじゃない!」
「身体との会話をして・・・
もっとゆっくり・自然に・身体の要求に従って・・・」
「この整体は、言うならば『動く禅』です」
こんにちは!沖縄県那覇市久茂地で痛みのない優しい整体と鍼灸で心と身体のバランス調整のお手伝いをしている治療院ナチュラルの宇座です。海と食べ歩きと沖縄が大好物です^^
2年前の別ブログでの記事をこちらに転載しますね~!
⇓
一ヶ月程前から通われているアメリカ人空手家の膝痛への施術とその時に交わした印象的な会話について書いてみます。
50代男性のKさんは10代の頃バスケをしていた際のケガで右膝を手術して以来痛みと闘っているそう。空手もされていて、毎日のように稽古もしていたが、痛みがツラくなり週に3日は休むようにしているとのこと。
右膝が曲げづらく、裏側の張りがあり、あぐらをかくとこぶし2個分浮いている。
それとKさんの願いは、正座ができるようになりたい、痛みを気にしない生活が送りたいということ。
初回は整体(操体法)で
日本人の奥様と一緒にいらした初回は、心強い通訳がいらしたので整体(操体法)での施術(ご本人は片言の日本語)。
こちらが抵抗を掛けた状態で楽な方向への動きを誘導すると、力ずくで振り切って動かそうとするので、
「勝ち負けじゃなくて、この抵抗感を活かして心地良く動いてみて下さい。もっとゆっくり、もっと自然に。実際に動けないと思うけど、その分インナーマッスルに作用してるから」
「身体の感覚に集中できたらいいエネルギーがどんどん入って来るから!頭で考えないで身体の声を訊いて~!」
などと奥様に通訳してもらい、仰向けでの足首や骨盤、座位での骨盤調整で右のあぐらが10cmほど改善していました。
次回以降はひと月は週に一度来てもらい集中的に治療することに。
ただし、奥様は来られないそうで、ワタシのインチキイングリッシュだと細かいニュアンスが伝えられそうにないので、次回以降は鍼治療することにしました。
2回目以降は鍼治療
2回目、満面の笑みで来院。その後良好で階段登る時も痛みがなかったそう!
うつ伏せと仰向けでの鍼治療も凄く心地良かったようで、
「前はずっと右膝のことばかり考えていたけど、今は恐れがなくなってきた!」
とにこやかにお帰りになった。
こんな風に変化して喜んでもらえると、こちらも嬉しくなるよね^^
しかし、3回目4回目と停滞しているようで、一気にトーンダウン(*_*)
「とにかく一生痛いままだ」
と非常にわかりやすく落ち込まれている。
この辺で症状で一喜一憂しないように意識を変えてもらう必要性が出て来た。
さあ、どうする!?
「これはストレッチじゃない!言わば、動く禅(Moving Zen)なんだ!!
前回終了時、前々回お伝えしたセルフケアのチェックをやってみた。
すると、やはり力の限り足を踏み込みギューンと伸ばして思いっきりストレッチ的な事をされているので、
「これはストレッチじゃないよ!もっとゆっくり、自然な動きを」
「そのためには身体と会話する必要がある。勝ち負けじゃないよ!!」
「この整体は、言わば『動く禅』だから」
そんなことを単語とか短いセンテンスで伝えると
「あ~、そうだった!最初にそう言ってたもんなぁ。すっかり忘れてたよ。
思いっきりストレッチやってた。もっと身体と会話するようにする」
と素直に聞いてくれて、もう一度繊細にやってもらうと、やはり大きな変化が出ていました。
『動く禅』とは、その昔数冊だけ著作を読んだ作家でナチュラリストのC.W.ニコルさんが空手のことを書いた本の『Moving Zen』を思い出し、とっさに出た言葉で、アメリカ人空手家になんとなく響いてくれたようでした。
操体法は『動く禅』?
操体法って基本的には患者さん自身に動いてもらってやる珍しい療法で、それもストレッチ的な動きではなくて、身体の内側からの欲求を感じ取って、それに従って動く(表現する)もの。
身体に意識が没頭することで思考(頭でアレコレ考えること)が外れ、一種の瞑想のような状態になる。ほら、好きなことに夢中になってる時って、余計なこと一切考えてないでしょ!?アレと一緒の状態。
そのためには大雑把な動きではなく、より繊細に身体の声を訊き、内側からの欲求を感じ取りそれを表現する必要があるんです。
そういう意味では、操体法も『動く禅』と言っても大きく外れてはいないんじゃないかなあ。
なので、そういった細かいニュアンスを伝える必要がある。そのためには外国の方に施術するにはもっともっと語学力が必要。
(もしくは、相手の協力があまりなくてもバッチリ決めちゃう位の施術者側の凄い力量があればいいんだけどね(*_*;)
語学力も施術の力量ももっともっとレベルアップできるように日々精進致します。
そして、Kさんのお悩みの解決にできる限りの貢献をしたいと考えています。
2018年11月 8日 15:12